教養民法基礎コース

民法とは何だろう

Question【ケース0-1】

Aさんは、Bさんとの間でB所有の不動産を借りる契約を締結しました。AB間でこの賃貸借に絡んでもめごとが起こった場合、どの法律で解決を図るのでしょうか?

民法は私法の一般法

法律は、誰が対象となるルールかという観点から大きく公法私法に分けることができます。

公法とは、国・地方公共団体の内部ルールや国・地方公共団体と国民との関係を規律するルールです。それに対して、私法は、私人同士の間の関係を規律するルールです。

私人とは、国や地方公共団体以外の主体を指す総称です。
一個人だけでなく、会社などの法人も含みます。

民法は、私人同士の間の関係を規律するルールであり、私法に属する法律です。

さらに、民法は、私人の法律関係を幅広く規律するものなので、一般法とよばれます。これに対して、適用される対象が限定されている法律は特別法とよばれます。商法や借地借家法は、特別法になります。

つまり、民法は「私法の一般法」です。

特別法は一般法に優先する

同じ分野において一般法と特別法が存在している場合があります。

例えば、賃貸借契約の分野では、民法に賃貸借契約について定めた部分がありますが、借地借家法も賃貸借契約について定めた法律です。

このように一般法と特別法が両方存在している場合、「特別法は一般法に優先する」のが原則になります。つまり、同じ事項について特別法と一般法の双方に規定がある場合、特別法が優先して適用されます。

したがって、賃貸借契約の分野では、まず借地借家法が優先して適用され、借地借家法に規定がない部分については、民法が適用されることになります。

【図解0-1】一般法と特別法の関係

一般法と特別法の関係

Answer【ケース0-1】

AさんとBさんとの間で締結された契約は賃貸借契約と呼ばれる契約です。そして、この賃貸借契約に絡んでもめごとが生じた場合、まずは特別法である借地借家法に規定がないかを調べます。そこに該当する規定があればそれが適用されます。一方、借地借家法に該当する規定がなければ、一般法である民法の規定によって処理をすることになります。

【板書ノート0-1】

一般法 ⇒ 適用対象が限定されていない法
特別法 ⇒ 適用対象が特定の事案に限定されている法

民法は私法の一般法

特別法は一般法に優先する
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